专利摘要:

公开号:WO1991009612A1
申请号:PCT/JP1990/001678
申请日:1990-12-21
公开日:1991-07-11
发明作者:Kunihito Iijima;Haruki Kato;Yoichiro Nagasu
申请人:Koken Co., Ltd.;
IPC主号:A61K9-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 腫 瘍 細 胞 増 殖 抑 制 剤
[0003] 技 術 分 野
[0004] 本発明は、 人を含む動物の腫瘍細胞増殖抑制剤に関す る。
[0005] 背 景 技 術
[0006] 抗癌剤の開発研究は、 世界的規模で精力的に行われて いるにもかかわらず、 現在使用されているものは、 有効 で副作用がなく、 安心して使用できるものは皆無である。 また、 物理的療法にも負荷の少なく有効な特筆できる方 法がない現状から一日も早く 満足できる抗癌剤の開発が 望まれている。
[0007] これに対処して、 本出願人は人の悪性腫瘍細胞増殖抑 制剤を米国特許第 4, 8 1 0, 4 9 5号及び米国特許第 4, 9 6 3, 3 5 8号と して提案し、 動物の悪性腫瘍細 胞の増殖抑制剤の製造方法を米国特許第 4, 5 9 5, 6 5 7号と して提案した。
[0008] しかし、 これらのものは悪性腫瘍細胞の増殖を抑制す る物質が明らかでなかった。
[0009] また、 本出願人は、 2—ヒ ドロキシ一 1— (P—ヒ ド 口キシフ ヱニール) 一 5—メ チルへキサン一 3—オンよ りなる人の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤を日本特開平 2— 2 4 7 1 2 1号 (2 4 7 1 2 1 /1 9 9 5) と して、 モノ グリセライ ドからなる人の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤を曰 本特開平 2— 2 4 7 1 2 5号 (2 4 7 1 2 5 Z 1 9 9 5 ) と して、 さ らに、 2—ヘプタデカノ一ルからなる人の悪 性腫瘍細胞増殖抑制剤を日本特開平 2 — 2 4 7 1 2 0号 ( 2 4 7 1 2 0 / 1 9 9 5 ) と して提案した。
[0010] 本発明は、 前述の発明では提案されていない物質であ つて、 正常細胞を用いた毒性試験において、 その増殖に は全く影響せず、 ヌ ー ドマウスに移殖した人の腫瘍細胞 の増殖抑制実験においては、 投与開始数日で増殖が停止 し、 その後の投与なしにもかかわらず腫瘍が有意に縮小 化し、 また、 皮下投与によって安定に有効性を示し、 生 体において安定な持続性をもつ腫瘍細胞増殖抑制剤を提 供することを目的とするものである。
[0011] 発 明 の 開 示
[0012] 本発明の腫瘍細胞増殖抑制剤は α—ヒ ドロキシ酸の低 縮合物及び重合物, ピログルタ ミ ン酸を少なく とも 1残 基を含むォリ ゴぺプチ ド及び安定化剤よりなる。
[0013] また、 前記 ーヒ ドロキシ酸の低縮合及び重合物は主 と して、 α—ヒ ドロキシ酸が 2〜 1 0分子縮合、 及び、 重合した化合物及びその金属塩よりなるものである。
[0014] さ らに、 前記ピログルタ ミ ン酸を少なく とも 1残基含 むオリ ゴピプチ ドは、 2〜 8残基のア ミ ノ酸から成るォ リ ゴペプチ ドで、 ピログルタ ミ ン酸が少なく とも 1残基 含まれる化合物及びその金属塩よりなるものである。
[0015] そして、 その重量構成成分比は、 α—ヒ ドロキシ酸の 低縮合物及び重合物… 1 0、 ピログルタ ミ ン酸を少なく とも 1残基含むォリ ゴぺプチ ド… 1〜 4、 安定化剤 (糖、 糖アルコール) … 1 3よりなるものである
[0016] 図面の簡単な説明
[0017] 1図は本発明の腫瘍細胞増殖抑制剤の投与量に対する生 存率の関係を示す線図である。
[0018] 発明を実施するための最良の形態
[0019] 実施例 1
[0020] 乳酸ォリ ゴマー (α—ヒ ドロプロ ピオン酸の低縮合 物及び重合物) の製法
[0021] 乳酸 (α—ヒ ドロキシプロ ピオン酸) は化学反応性 が大き く 1 4 0 °Cで 1 0 0分間加熱すると固化する。 これを水に溶かしアルカ リ性にすると沈殿が生成し、 酸性にしても容易に溶けない。 1 7 5 °Cで 2時間加熱 すると水には溶けず、 メ タノ ールに溶ける物質になる。 こ こで必要なのは水溶性で安定であるこ とで、 その条 件を満たす製法を以下に記す。
[0022] (1 ) L一乳酸 5 0 mlに 6 N—塩酸 0. 7 mlを加え、 2 時間還流するか 1 2 0°C〜 1 6 0°Cで 1 0 0分加熱 する。
[0023] (2 ) L一乳酸 5 0 mlに N a H C 03 0. 5 gを溶か し、 これに トルエン 1 5 0 mlを加え 1 4 0 °C〜 1 6
[0024] 0でで 2時間加熱する。
[0025] (3) L一乳酸 5 0 mlに乳酸ナ ト リ ウム 2 ml及びべンゼ ン 1 0 0 mlを加え 1 4 0でで 3〜 6時間加熱する。 (4 ) L—乳酸 5 0 mU M g C l 2 (または C a C^ 2 ) 0. 2 g及び トルエン 1 5 0 mlを加え 2〜 4時間還 流する。
[0026] 以上の方法により α—ヒ ドロキシプロ ピオン酸の分 子縮合及び重合した化合物を得る。 - 実施例 2
[0027] 以上の実施例に記載された α—ヒ ドロキシプロ ピオ ン酸の低縮合物及び重合物と ピログルタ ミ ン酸を少な く とも 1残基含むォリ ゴぺプチ ドと糖または糖アルコ ールよりなる安定化剤とを夫々 1 0 : 1 〜 4 : 1 〜 3 の重量比で混合し、 さ らに触媒と して α—ヒ ドロキシ プロ ピオン酸の金続塩を少量加えて腫瘍細胞増殖抑制 剤を作製する。
[0028] 実 験 結 果
[0029] 実 験 1
[0030] 急性毒性試験
[0031] 皮膚線維芽細胞 1 X 1 05 個を植え込んだ 1 5腿 径のプラスチッ ク 2 4穴マルチプレー トに、 1 0 % 牛胎児血清を添加した市販合成培地ィ一ダル Μ Ε Ν 9 9 Q β に各種投与量を含む抑制剤 1 0 を加 えたものを培地と して加え、 3 7 °Cで 7 2時間、 C O 2 雰囲気中で培養後、 メチレンブルー色素の細 胞への取り組み量を波長 6 2. 0 n mにおける吸光 度で測定した。
[0032] その時の吸光度より生存率を算出し、 生存率と抑 制剤の投与量の関係を第 1表及び図に示す。 抑制剤投与量(mg) 0.2 0.4 0.6 " 0.8 1.0 1.2 生 存 率 (%) 99.9 99.0 98.5 98.0 97.4 96.2 実 験 2
[0033] 悪性腫瘍細胞増殖抑制実験
[0034] (A) 方 法 : ヌ ー ドマウス ( I C R N UZN U
[0035] 早 5週令) の背側部に子宮頸癌由来株化 細胞 H e 1 a S — 3細胞 l x l O 7 個を移 植し、 移植後 5 日目より、 実験群には抑制 剤を 2 0 mgZ 0. 5 ml H 2 0を 1 日 1回計
[0036] 1 0回連続投与し、 対照群には生理的食塩 水 0. 5 mlを同様に投与した。 その後、 投 与を停止し移植後 7週間目に腫瘍を取り出 し秤量した。
[0037] 投 与 量 : 2 0 rag/ 0. 5 ml H 2 ◦ Z 1回
[0038] 投与方法 : 皮下投与 ( S C )
[0039] 結 果 : 対照群と実験群ともに 5例の腫瘍重量
[0040] を第 2表に示す。
[0041] 2 表
[0042] N o 対照群 ( g ) ( g )
[0043] 1 3. 2 5 0. 2 5
[0044] 2 3. 1 5 0. 6 3
[0045] A
[0046] o o 4 . 丄 o
[0047] o U . 0
[0048] 4 3. 4 6 0. 6 2
[0049] 5 3. 2 7 0. 6 4
[0050] ∑ X 1 7. 2 6 2. 6 8
[0051] 3. 4 5 0. 5 3
[0052] 抑制率 8 4. 5 % 抑制率は、
[0053] 1 実験群の腫瘍重量 ( g ) X 1 0 0
[0054] 対照群の腫瘍重量 ( g ) /
[0055] として求めた。
[0056] (B) (A) と同一方法で投与回数を 1 日 2回計 2 0 回投与した場合の対照群と実験群各 5例の腫瘍重量 を第 3表に示す。
[0057] 3
[0058]
[0059] 抑制率 9 1. 4 % 方 法 : ヒ ト胃癌由来樹立株細胞 MK N— 1細胞 を用いて (A) と同様な実験を行なった。 結 果 : 対照群と実験群各 5例の腫瘍重量を第 4 図に示す。
[0060] 第 4 表
[0061] N o 対照群 ( g ) 実験群 ( g )
[0062] 1 5. 0 4 0. 7 3
[0063] 2 4. 4 1 0. 5 5
[0064] 3 5. 6 7 0. 8 1
[0065] 4 4. 9 0 0. 6 9
[0066] 5 4. 9 3 0. 6 7
[0067] ∑ X 2 4. 9 5 3. 4 5
[0068] X 4. 9 9 0. 6 9 抑制率 8 6. 2 % 産業上の利用可能性
[0069] 本発明の腫瘍細胞増殖抑制剤は、 生体既存物質又は食 品添加物の低分子量誘導体であって、 正常細胞を用いた 毒性試験において、 その増殖には全く影響しない。 さ ら にヌー ドマウスに移殖した悪性腫瘍細胞の増殖抑制実験 においては、 投与開始数日で増殖が停止し、 その後の投 与なしにもかかわらず腫瘍は有意に縮小化した。 また、 本剤は皮下投与によつて安定的に有効性を示すことから、 生体において安定な持続性をもつ物質である。 従って、 動物実験の過程において何ら副作用も観察されず、 本剤 は、 有効かつ安心して使用可能な抗癌剤と して適したも のである。
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲
(1 ) α—ヒ ドロキシ酸の低縮合物及び重合物, ピログ ル夕 ミ ン酸を少なく と も 1残基含む-オリ ゴぺプチ ド 及び安定化剤よりなる腫瘍細胞増殖抑制剤。
(2 ) 請求項 (1 ) において、 なーヒ ドロキシ酸の低縮 合及び重合物が主と して α—ヒ ドロキシ酸を 2〜 1 0分子縮合、 及び重合した化合物及びその金属塩よ りなる腫瘍細胞増殖抑制剤。
(3 ) 請求項 (1 ) において、 ピログルタ ミ ン酸を少な く とも 1残基含むオ リ ゴペプチ ドが 2〜 8残基のァ ミ ノ酸から成るオ リ ゴペプチ ドで、 ピログルタ ミ ン 酸が少なく と も 1残基含まれる化合物及びその金属 塩よりなる腫瘍細胞増殖抑制剤。
(4 ) 請求項 (1 ) において、 その重量構成成分比が α —ヒ ドロキシ酸の低縮合物及び重合物… 1 0、 ピロ グルタ ミ ン酸を少なく とも 1残基含むォリ ゴぺプチ ド… 1〜 4、 安定化剤 (糖, 糖アルコール) …:!〜 3である腫瘍細胞増殖抑制剤。
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优先权:
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